名弓と誉れ高い『松永宣斎』の作者である弓師 松永重宣氏による書籍です。
弓打ち(弓を作ること)にはじまり、弦の張り方など基本的な弓の扱い方や、保管、矯正、破損防止や修理まで、広く解説されています。巻末の、かつての弓師や諸先生方との弓にまつわるエピソードも読み物として秀逸です。
全体を通して、歯切れのよい読みやすい文体で、弓師の語りが聞こえてくるような読み味があります。弓作りにかける信念や情熱、弓に対する愛情が伝わる真摯な筆致で、すでに竹弓を使っている人はもちろん、竹弓に興味がある、いずれ引いてみたいと思っている人にもおすすめの一冊です。
130ページ。
※この書籍には増補版があります
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【目次】
弓打ち
弓打ちの一年/弓を打つ その一/弓を打つ その二/注文を受けて弓を打つ
材料と道具
弓の材料について/道具のこと/弓の強さ/三枚打ちの弓/弓の竹/ニベ
弓のこと
関板/弦音の出る弓/弓の長さ/カーボンという素材/弓を修理する/良い弓の条件/新弓の扱い方/弓の張り方について/裏反り/弓の張り顔について/弓の成りの修正/竹の矯正/弓の矯正/弓を育てる/弓と弦・矢との兼ね合い/弓の手幅/外竹切れ/内竹の修理/首折れ/弓の保管
思い出
昔の先生たちの思い出/昔の弓師たち/父親のこと/弓師として
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