“反求堂版
三十三間堂通し矢の図
この図の原画は呉春、讃は愛親の筆になるもので、三十三間堂通し矢の図は数々あるが、その雄大さにおいて、その正確さにおいて、その精密さにおいて、この図の右に出るものはない。
原画の筆者呉春は姓を松村といい、京都の人である。幼少のころより画を好み、俳諧を蕪村に学び、蕪村の歿後は応挙と親友の交を結んで画学を研究し、専ら写生に勉めて一家をなしたという天才的な画家である。
讃の筆者愛親は姓を中山といい、藤原氏出身の廷臣(公卿)である。生まれつき信念に堅く、時の執政松平定信に罰せられたが節をまげず、気骨隆々たる公卿であったことはこの筆勢のうちにも現れている。
呉春は文化八年七十歳にて歿し、愛親は文化十一年七十四歳にて歿したといわれているから、この両人とも時あたかも堂射はなやかなりし同時代に生き、しかもこの図は最成期の堂射(大矢数)を写生し讃したものといえよう。
反求堂同人(解説)”
2枚がつながれているため、中央部に継ぎ目があります。
サイズ
紙全体: 長さ約127cm、幅約25cm
収納時: 縦26cm、横5.5cm、奥行5.5cm
ご注意
大変古い資料のため、色褪せたりシミなどがございます。ご了承いただける方のみご購入ください。
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